前回の投稿で、ネット上で信頼性の高い医療情報にアクセスする方法について解説した。

今回は実践編として、これらの情報に実際にアクセスする時のコツや方法論について、実例を交じえて紹介したい。
コツ:検索ワードの工夫
今や誰でも日常的に利用しているであろう検索エンジン。
しかし、ただ漫然とキーワードを並べて検索するより、少し頭をひねって検索ワードを工夫すると情報の入手がグッと楽になることがある。
その1:ドメイン(TLD)の指定
ドメインとは、サイトURLに付随する住所のようなものである。例えば当サイト「Crazive7」のドメインは「crazive7.com」、そしてこの「.」以下の部分をトップレベルドメイン(TLD)と呼ぶ。
そしてTLDは取得するのに制限がある。例えば「go.jp」というTLDは、前回の記事でも挙げた厚生労働省のような政府機関または独立行政法人のHPでないと取得できない。他にも大学など高等教育機関でないと取得できない「ac.jp」、日本国内で登記を行っている企業でないと取得できない「co.jp」等が有名だろう。(参考:https://jprs.jp/about/jp-dom/spec/)
つまり、検索ワードにこれらのTLDを含めると、個人のHPやブログ等がヒットせず、目的の機関のHPだけに検索結果を絞ることができるというわけだ。
その2:専門用語や、特定の単語を含める
当然ながら、難しい専門用語を使った記事というのは専門的な知識や相応の情報収集力のある人が書いているといえる。
よってこういった単語を検索ワードに組み込むことができれば、専門性の高い情報にアクセスしやすくなる。しかし、医療系の知識がないとそもそも専門用語を知らないので、なかなかそういう検索ワードが使えないというジレンマがある。
そこで、専門用語を使わなくても検索でその手の単語を引き出すことができるワードがいくつかある。それが「原因」「原理」「メカニズム」といったワードである。
基本的に信頼性の高いサイトは前置きとして病気や症状の原因からしっかり解説しているケースが多いので、これらのワードを組み合わせることでそういったサイトにアクセスしやすくする、「急がば回れ」的な方法である。
以上2点を意識すると、良質な情報にグッとアクセスしやすくなるはずだ。
【事例】口内炎で食べるものに困った時
それでは実際の事例をみてみよう。
先日、筆者のフォロワーであり、当サイトのライターでもあるざわ氏がTwitterでこのような呟きを投稿していた。
なんかギミックありそうな像「口内炎のときにおすすめなお昼ご飯を教えることで道は開かれるであろう…」俺「くっ…!誰か教えてくれ…!」
— ざわ (@zalwa13) May 26, 2018
口内炎のときに食べていい物、ググっても「ほうれんそう」とか「まっちゃ」とか出てくるんだけど、「あー今日俺口内炎だからほうれんそうしか食べられないわー」とかあるか?
— ざわ (@zalwa13) May 26, 2018
( ˘⊖˘)。o(なんでこの人はこういう状況でもツイートのネタ感が失われないんだ……)
まあともかく、どうやら口内炎が痛くて食べるものに悩んでいるが、ネットで調べてもいいメニューがなかなか見つからず困っている、という状況であろう。
筆者もとりあえず「口内炎+食べ物」「口内炎+おすすめ」等で軽く検索してみたが、確かにパッとしない印象である。
ここで先述のコツを使って検索をかけてみたのがこちらである。

「原因」「co.jp」を検索ワードに追加するだけで、製薬企業HPをトップに表示させることができた。
このページをみていくと、


見事、いい感じのメニューが紹介されているページに辿り着くことができた。
おお、ありがとうございます!なんか良い感じの料理ですね!(食事関係になると途端に語彙が死ぬ
— ざわ (@zalwa13) May 26, 2018
無事ざわ氏にも良い感じの情報を届けることができた。
おわりに
このように、検索ワードを工夫することで良質な情報に迅速にアクセスすることができるということがお分かりになったかと思う。Google検索には他にも検索におけるテクニックがあるので、それらも組み合わせていくとより高度な検索ができるだろう。
